綺麗な姿勢とはどのような姿勢?猫背は果たして悪いのか。
こんばんは!
「5年先も10年先もより健康でより元気にいられる身体を手に入れる」がコンセプトの旭川市整体サロンあさひの藤島佑人(@seitaiasahi)です。
- 背骨のタイプの理解が深まる
- ニュートラルが大切だと気づく
- 身体でどちらもできた方がいいとわかる
本日のテーマは「綺麗な姿勢はどのような姿勢」です。
ふじさん
10月5~6日と札幌でフェルデンクライスの講習会に参加してきました。
テーマは「Pelvic Force Couples」でした。
骨盤がどのように動くのかということを学んできました。
綺麗な姿勢と絡めながらお話していきたいと思います。
良い姿勢とは?
良い姿勢とはどのような姿勢なのでしょうか?
一般的には、壁の前にまっすぐ立ち、頭、肩甲骨、お尻、ふくらはぎ、踵の5点がしっかりついていれば良い姿勢であると言われています。
その位置が解剖学的に、背骨の湾曲であるS字カーブが自然な位置であるからと認識されています。
出典:スポーツクラブルネッサンス
しかし、全員がそのような良い姿勢を目指す必要性があるのでしょうか?
猫背は悪いのか?
「猫背だから姿勢を良くしたいです。」
あさひ君
「なんで姿勢を良くしたいのですか?」
藤島佑人
「見た目が悪いから」、「背筋が伸びているのが良い姿勢だから」
あさひ君
という回答が多くかえってきます。
本当にそうなんでしょうか?
背骨には人それぞれ傾向があります。
背骨が全部丸まっているタイプ、全部反っているタイプ、下が丸まって上が沿っているタイプ、下が反っていて上が丸まっているタイプの4種類あります。
結論から言うと、自分の身体でどの背骨のタイプにもなれるのが理想です。
背筋を良くしたいと言うと、背骨が反ります。
この姿勢が良いからと思い込んで頑張って頑張って反り腰を作り続けると、背骨を丸めることが出来なくなります。
良い姿勢だと思って実践し続けた結果、そのようなことが起こります。
背中を反って胸を張っていると、息は吸えるけど、吐けなくなります。
胸郭がどんどん硬くなっていき、呼吸はどんどん浅くなっていくでしょう。
夜寝る時にもベッドに背骨を預けることが難しく、仰向けでリラックスして寝ることが難しいのではないでしょうか?
私も一時期、背骨をベッドに預けることが出来なく、寝ても寝ても疲労が回復しない時期がありました。
背骨が丸めることが出来る人の方がリラックスできている可能性が高いです。
職場などに背中を丸めて凄くリラックスをして座っている人、いますよね?
背中を丸めることが出来れば息をたくさん吐くことが出来ます。
背中を丸めることが出来るようになれば、ベッドに合わせて背骨を調整できるようになってくるのではないでしょうか。
私が寝るときに工夫していたことが書いてある記事はこちらに詳しく書いていますので、参考に読んでみてくださいね。 ⇒首の寝違いの原因は〇〇だった。セルフケアの方法を4つ紹介。
人間には習慣化されている動きがある
良い姿勢を保つには、歪んだ姿勢をとらないと良いと書いてあるのをよく目にします。
例えば、足を組まない、頬杖をつかない、同じ手で荷物を持たない、など色々目にしたり、耳にしたことはあるかと思います。
これらをしてはいけないと自分自身を律することが多くありすぎると疲れませんか?
そんなに色々な制約があると私は疲れます。
でも、よく考えてみてください。 靴下はどちらから履きますか?
靴はどちらから履きますか?
靴紐はどちらから結びますか?
足の爪はどちらから切りますか?
階段はどちらの足から登りますか?
歩き始めはどちらの足ですか?
自分の動作や行為を振り返ってみてください。
どれも無意識のうちに出来てしまっていることですよね?
その無意識にできていることを制限してまで生活する必要はあるのでしょうか?
自分にとって馴染みのある姿勢や動きだから、そのような姿勢をとってしまうだけですよね? その姿勢に良いも悪いもないのではないかと私は考えています。
良い姿勢を作るためのエクササイズ
肩甲骨のストレッチが良い、筋トレが良い、骨盤を立てたら良い、顎を引いたら良い、など色々あると思います。
でもそれって本当なのでしょうか?
別に否定するつもりはありません。
効果が出る人もいるし、出ない人もいると考えています。
例えば、肩甲骨のストレッチをします。
肩の動きが良くなり、姿勢も良くなりました。
でもいつも行っている習慣が全く変わっていません。
靴下を履くのも右から、階段を上がるのは左から、歩くのは右からなどいつもの習慣はそのままです。
私たちに運動を指令しているのは、脳です。
まさに司令塔です。
その動き自体が快適ではないから、何か変化が起きても元に戻るのです。
脳が認識しなければ、何をしようと元に戻るのです。
これは脳科学に裏付けされた事実です。 いくら良い姿勢だと思っていても、自分自身が快適ではないと色々と身体に辛い思いをさせてしまうのです。
ちょうど良いを見つける
これが非常に難しいです。
例えば、椅子に座って背中を丸めます、伸ばします。
どちらがやりやすいですか?
丸める方ですか?
伸ばす方ですか?
多分その人の背骨のタイプや傾向によってどちらがやりやすいかはあると思います。
丸まることもできれば、伸ばすこともできますよね?
丸まることができて、伸びることで、その中間が生まれるのが分かりますか?
一番自然なポジションを理解することが出来ると思います。
そのポジションを理解することで、楽に丸まることもできれば、楽に反ることもできる。
そのちょうどいいポジションを見つけることが自分の身体にとって一番大切ではないかと思います。
座っている時のちょうどいいポジション、立っている時のちょうどいいポジション、横座りの時のちょうどいいポジション、四つ這いの時のちょうどいいポジションなど色々あります。
ニュートラルを知っていることで、そこに最小のエネルギーで戻ることが出来る。
ニュートラルを知らないと、自分が得意な馴染みのあるパターンしか身体は選択しないということです。
まとめ
少し難しい話になってしまいました。
姿勢に良いも悪いもないというのが私の答えです。
背骨を丸めることも反らせることもどちらもできた方が良い。 どちらかしか出来ないのは問題ではないかと考えています。
私が考える綺麗な姿勢とは、背筋が伸びて胸を張っているような姿勢ではなく、背骨を丸めることもできるし、反らすこともでき、尚且つそのニュートラル(中間)を自分自身が理解できている姿勢です。
良い姿勢とは、楽で快適で疲れない、何時間でも同じ状態でいることができる姿勢ではないかと考えています。
そのちょうど良いを見つけるのは非常に難しいですが、少しでも意識してもらえたら幸いです。