飛び級はない

最近思う。

進化するのに。

成長するのに。

一つずつ身体をよくして行くのも。

自分を理解して行くことにも。

飛び級はない。

一つ一つ時間をかけて、じっくり丁寧にやって行くしかない。

そこに時間をかけられるのか？

いかにその過程を楽しいものに変えていけるスキルがあるのか？

人間はよく深い生き物で、すぐに変わろうとしたがります。

でもね。

それ無理なんよ。

すぐに結果を求めたがる。

でもね。

それも時間がかかるんよ。

気長にできて、その過程を楽しめるものだけが入れる境地。

ここに入るとすごく楽しい。

そこまでの道のりが長い。

色々な固定概念を打ち崩して行く必要がある。

もうそれがめんどくさい。

若い人や子供はそれにあまり縛られていないからすぐに変化する。

大人は大変。

でも・・・、前は・・・、あれをやったけど・・・。

だから何？

結果どうだったの？

変わっていないんでしょ？

じゃあやり方変えない？

そこですんなりイエスと言える人は成長するでしょう。

そうでない人は構ってられん。

なんの話だ？

最近やっている臨床の話をします。

それではレッツゴー！

アテローム性血栓症

脳の病気になった人と少し関わらせてもらっています。

主訴は言葉の出にくさ、あとは右上肢の使いにくさと手指の動きにくさ。

もともとお茶の先生をやっていた方。

まずは評価。

指は確かに曲がりにくい。

虫様筋も効いていない。

お茶を入れてもらったけど、肩甲骨もうまく動いていない。

足は右足の方がうまく機能している。

左足は触った感じ少し厚い印象。

全体的に伸展傾向強く。

常に頑張って生きてきたのだろうなと言うイメージ。

いつ休んでいるのだろうと言うような背骨の形。

仰向けの姿勢でもアーチ傾向が強い。

座位から仰向けになるときにも、ある一定を超えると体幹をコントロールできずにそのまま頭か落下して行く。

呼吸は浅く、声も小さい。

右下半身は繋がりあるが、左下半身は膝が頑張ってしまい、足部、股関節機能していない印象。

足趾も反るのが得意で、丸くなる雰囲気は少ししかない。

まぁお茶の世界でそのような歩き方をしてきたからなのかどうなのか。

まぁ細かい評価したが、評価はこんな感じ。

こんな感じってどんな感じやねんとは突っ込まないでください。

そこから本人と相談しながら気になる部分に介入。

足趾丸めてみたり、背骨丸めてみたり、指丸めてみたり、一旦未分化に戻すことをやってみる。

そこからより細かく、精度をあげてできることからコツコツとやって行く。

問題は右の手指の使いにくさと左膝の痛み。

まぁこの辺を細かくやっています。

日々成長

さて色々やっていると、理想と現実の乖離が生じます。

すぐにすごく良くなるイメージをなぜか持ちます。

そんなわけないやーん。と思いますが・・・。

でも、一歩ずつしか進化出来ません。

お茶の先生にこう説明しました。

一度体験に来た人が、明日からいきなり師範になることはないですよねって。

はぁ確かにそうだわと。

妙に納得してくれました。

でも、進化はしています。

それを感じる感度が圧倒的に低いだけ。

毎日何かしらやってれば変わる。

でもその小さい変化にも気づけないくらいばかになっている。

その小さい変化を楽しめる思考と肉体になっていない。

そんなとこから始めていかないといけない。

最初は時間がかかる。

感度が上がってくれば、導入部分をすっ飛ばせたりするけど。

そこまでになるにも教育が必要。

だからいつも言う。

「気長にやっていきましょうと」。

生き急いではいけませんよと。

人生の先輩に偉そうに言う。

人生経験が豊富であると言うことはしっかり理解した上での発言ですから。

すぐに良くなりたい。

すぐに今の状況を変えたい。

そう思うのは普通なのかもしれない。

で今まで何をしてきたのですか？

それで変わったのですか？

と質問をする。

それで変わっていなかったら何かを変えないといけないかもしれない。

そんな少しの変化を楽しめる環境を全力で作る。

本当に少しずつしか変化しないもん。

でも少しの変化で感動する。

そんな感度まで自分の思考や肉体を落とし込めるようになったら最高。

そこから日々生活で出てくる疑問を解決していけばより、一層早く変化できるレベルになる。

そんな発言が出てくるまでただただ待つ。

こうしたら良いとか言いたくなるけど。

そこは言葉を飲み込んで待つ。

待って相手から何かを引き出す。

相手からの言葉をより深掘りして行く、その方が双方に学びになる。

相手からの言葉に対して全力で答える。

相手からの言葉から色々解釈して行く。

自分が今疑問に思っていることを解決できることほど、腑に落ちるものはないだろう。

それがいつになるかはわからない。

そのタイミングがくるまで、色々対話してできることを全力でする。

ただそれだけ。

で相手が少しでも満足してくれたらそれで良い。

時間がかかるは言い訳ではなく、より良いをいつも提供できるように自分自身を整える。

さぁこの方がどのようになるのか楽しみですな。

さぁやるべきことをやろう。

まとめ

人生において飛び級はない。

一歩ずつ確実に前を向いて歩いて行くのみ。

さて明日もいい日に。

そして週末は学びに。

どんな出会いがあるか楽しみや。