腰痛はなぜストレッチをしても改善されないのか。
こんばんは!
「5年先も10年先もより健康でより元気にいられる身体を手に入れる」がコンセプトの旭川市整体サロンあさひの藤島佑人(@seitaiasahi)です。
- あなたの腰痛が改善しない理由がわかる
- 身体を動かす時の癖がわかる
- 身体の習慣を見直す必要性がわかる
本日のテーマは「腰痛はストレッチしても改善しない」です。
ふじさん
日本人の多くが一度は経験したことがある腰痛。
テレビや雑誌などでも、腰痛にはこの運動が良いなどと紹介されていますよね。
その運動をやることでどれだけの人の腰痛が改善されたのでしょうか?
なかには良くなる人もいると思います。
しかし、「この運動はいつまで続けなければいけないの?」
「TVで良いと言われている運動をやったら逆に腰が痛くなった」。
こんな話を病院勤務時代によく聞きました。
腰痛の疫学などから何故腰痛が改善されないかなどを解説していきますね。
どれくらいの人が腰痛に悩んでいるのか?
ここ数年、腰痛に悩む日本人の数は1000万~3000万人で推移しています。
おおむね4~10人に1人は「腰痛持ち」ということになります。
平成22年国民生活基礎調査の項目の一つである「自覚症状のある病気やケガ」では、腰痛は男性では1位、女性では肩こりに次いで2位という結果でした。
腰痛に悩む人は、医療が進んでいるにも関わらず年々増えてきているようです。
腰痛の原因
腰痛の原因と言っても、そもそも腰の使いすぎ、背骨の動きが悪い、股関節の動きが悪い、足を使うことが出来ているのか、喫煙、飲酒、ストレス、疾患によるものなどとんでもない数です。
そして、中腰はダメ、足を組んではいけない、猫背はダメ、立っている時も胸を張る方が良いなど色々な諸説がありますよね。
自分の動きをあえて狭めてしまうような身体の動かし方をした結果、腰痛を予防できているのでしょうか?
それで腰痛を予防できるのであれば、腰痛の方は減り続けているのではないでしょうか?
昔と比べて腰痛の方は増えてきています。
これが何を意味するのかしっかりと考えないといけませんね。
ストレッチは効果的なのか?
大殿筋のストレッチが効果的、ハムストリングスや広背筋のストレッチをすれば腰痛が良くなる。
本当にそうなのでしょうか?
もちろん効果がある人もいるとは思います。
でも、巷にあふれている運動療法でどれだけの人の腰痛が改善出来ているのかはわかりませんね。
そもそもなぜ数ある関節の中で、腰だけ痛くなるのかを考えていかなければなりません。
腰が痛くなるということは、腰が痛いことであなたに何か気づいてほしいという身体のサインではないかという視点を持ってみたらどうでしょうか?
痛みがある場所は、自分の脳が唯一感知できる場所だと言われています。
一番動けている場所です。
それ以外の場所は脳に情報すら上がりません。
例えば、「前屈をしてどこかが突っ張りましたか」と聞きます。
「膝の後ろが突っ張ります」と答えたとします。
一般的には、膝の後ろの筋肉が一番硬くなっているから突っ張ると思いますよね。
その結果膝の後ろの筋肉が柔らかくなれば前屈も柔らかくなるし、腰痛も良くなると考えるのが普通の思考です。
私の考えでは、前屈をした時に一番伸びている筋肉が膝の後ろの筋肉だととらえています。
そこを更にストレッチして柔らかくして更に動けるようにしてしまうとケガをするのは何となく想像できますか?
一番伸びて頑張っている筋肉に、更に伸びなさいとストレッチを繰り返すことは拷問ですよね。
そうではなくて、膝の後ろの筋肉しか頑張ることができないのであれば、膝の後ろ以外の動いていないところを見つけてあげて動きの感覚を入れてあげる。
そうすることで膝の後ろの頑張りすぎていた筋肉が頑張りすぎなくても良い身体の状態を見つけていきましょうというのが私の考えです。
ストレッチをすること自体は悪いことではないと思いますが、ストレッチすることで更にどこかに負担をかけるようなストレッチならしない方が良いのではないかと思います。
身体の習慣を見直す
ストレッチをして身体の動きが良くなればそれでいいと思います。
そこでよく考えてみてほしいのは、自分の習慣化された動きです。
例えば、自分が椅子に座っていて床に物を落としました。
物が落ちたのは右斜め前です。
どのように床に落ちたものを取りますか?
私は右手を床に伸ばして物をとるという選択をします。
あえて左手を伸ばして右に落ちている物を取ろうとはしません。
もう少し考えてみましょう!!
靴下はどちらの足から履きますか?
座って履きますか?
立って履きますか?
私は立ちながら右足から履きます。
というように、自分の中に習慣化されている動きってたくさんありますよね。
それを効率よく省エネで動くことが出来ているのは我々の脳のおかげです。
なので、ストレッチをして局所的に身体の動きやすさを作っても、今までの習慣化された動きが改善していない限り身体は元に戻るのです。
その方が効率よく動けるからです。
我々の脳は常に整合性を保とうとして、トライアンドエラーを繰り返しています。
その結果として、省エネで動くことが出来るようになっていきます。
普段の習慣を見直してみよう
普段靴下を右側からしか履かない人は、左から履いてみるということを試してみてはいかがでしょうか?
そうすることで、普段使わない身体のラインが使われたりしてきます。
階段も右足から登る人は、左足から登ってみるというように普段の生活の中にあふれている自分の習慣化された動きを見直してみると面白い発見がありますよ。
意外と反対側からやる方がやりやすかったりすることもあるかもしれません。
脳の機能は10%しか使っていないので、普段行わない動きをすると脳の機能を少しでも高められるかもしれませんのでなんでも良いので身体で遊んでみてください。
まとめ
腰痛にストレッチも良いと思いますが、習慣化された動きがある限りまた元に戻ります。
脳のシステムが変わっていないので、自分の得意なパターンでしか動くことが出来ないからです。
靴下を履く動作にしても、右足からも左足からも履けた方が良いし、立ってでも座ってでも履ける方が良いのです。
右足からしか履くことが出来ないでは、困るのです。
1パターンで動くことしかできない身体より、色んなパターンで動くことが出来る身体の方が良いと私は考えています。
その行為に多様性をもたすことが出来る考えなどを知っていますので、一度整体サロンあさひに頼ってみてはいかがでしょうか。
皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。